学校給食の衛生管理3

幼稚園給食 : 2021年12月6日

4 特別活動における学校給食の位置付け
 学習指導要領においては、特別活動の「学級活動」に「食育の観点を踏まえた学校給食と望ましい食習慣の形成」について示されています。特別活動は、集団や社会の形成者としての見方・考え方を働かせながら、「様々な集団活動に自主的、実践的に取り組み、互いのよさや可能性を発揮しながら集団や自己の生活上の課題を解決する」ことを通して、資質・能力を育むことを目指す教育活動です。
 給食の時間における指導は標準授業時数に含まれないものの、教育課程上の学級活動と関連付けて行うことのできる重要な学校教育活動です。年間を通じて行われる当番活動や、学校給食を教材として活用した食に関する指導により、児童生徒が望ましい食習慣を身に付けていけるよう、計画的かつ効果的な指導を行うことが大切です。

(1) 活動内容
 特別活動では、「食育の観点を踏まえた学校給食と望ましい食習慣の形成」について、自分の食生活を見直し、自ら改善して、生涯にわたって望ましい食習慣が形成され、食事を通してよりよい人間関係や社交性が育まれるようにするものであることが求められています。
 給食の時間は、楽しく食事をすること、健康に良い食事のとり方、給食時の清潔、食事環境の整備などに関する指導により、望ましい食習慣の形成を図るとともに、食事を通してよりよい人間関係の形成を図ります。そして、適切な給食時間を確保した上で、給食の準備から後片付けを通して、計画的・継続的に指導する必要があります。
 また、食を取り巻く社会環境の変化により、栄養摂取の偏りや欠食といった食習慣の乱れに起因する肥満などの生活習慣病、食物アレルギー等の問題が指摘される現在、家庭との連携が今後更に重要になります。心身の健康に関する内容にとどまらず、自然の恩恵への感謝、食文化、食糧事情などについても各教科との関連を図りつつ指導を行うことが重要です。
(2) 児童・生徒が目指す資質・能力
 小学校では、例えば、望ましい食習慣の形成を図ることの大切さや、食事を通して人間関係をより良くすることのよさや意義などを理解すること、給食の時間の楽しい食事の在り方や健康に良い食事のとり方などについて考え、改善を図って望ましい食習慣を形成するために判断し行動することができるようにすることが考えられます。
 そのような過程を通して、主体的に望ましい食習慣や食生活を実現しようとする態度を養います。
 中学校では、例えば、健康や食習慣の正しい知識が大切であることを理解し、給食の時間の衛生的で共同的な楽しい食事の在り方等を工夫するとともに、自らの生活や今後の成長、将来の生活と食生活の関係について考え、望ましい食習慣を形成するために判断し行動ができるようにすることが考えられます。そのような過程を通して、健康な心身や充実した生活を意識して、主体的に適切な食習慣を形成する態度を育てます。
(3) 指導における留意点
 食育の観点を踏まえた学校給食と望ましい食習慣の形成は、食に関する資質・能力等を、児童生徒が発達の段階に応じて総合的に身に付けることができるように、学校教育全体で指導することです。したがって、学校の教育計画等と関連付けながら食に関する指導の全体計画を作成し、給食の時間を中心としながら、各教科等における食に関する指導を相互に関連付け、総合的かつ効果的な指導が行われるように留意する必要があります。これらの指導は、学級担任による指導にあわせ、栄養教諭の専門性を生かしつつ、養護教諭等が、連携・協力して指導に当たることで、より一層効果をあげることができます。
 なお、学校給食を実施していない学校においても、児童生徒が健康の大切さを実感し、生涯にわたって自己の健康に配慮した食生活が営めるよう、食育の観点も踏まえて望ましい食習慣の形成の指導を行う必要があります。

(4) 特別活動の標準授業時数の考え方
 小学校の特別活動の標準授業時数については、学校教育法施行規則別表第1(第 51 条関係)で、35 単位時間(第1学年では 34 単位時間)と規定されており(1単位時間は 45 分)、「小学校学習指導要領で定める学級活動(学校給食に係るものを除く。)に充てるものとする」ことが示されています。なお、中学校の特別活動についても、学校教育法施行規則別
表第2(第 73 条関係)において同様に規定されています(1単位時間は 50 分)。
 給食の時間における指導は標準授業時数に含まれないものの、教育課程上の学級活動と関連付けて行うことのできる重要な学校教育活動です。給食の時間の設定にあたっては、指導の時間を含め、ゆとりをもって当番活動や会食ができるよう時間の確保に努める必要があります。また、学校給食に関する学級活動の授業時間を特別活動の標準授業時数の内でも設定するなど、計画的に給食の時間と関連付けながら食に関する指導の充実を図ることが大切です。

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